Check ツイート |
腸内細菌と腸内フローラの顕微鏡写真 (画像引用元)http://www.passeportsante.net/ (画像引用元)http://www.maxisciences.com 腸の内表面はネバネバした粘膜に保護されていて、腸内の微生物がヒト細胞に近づけないような物理的な防護壁を形成しています。 この粘液層は腸内細菌を安全に隔離するとともに、一部の腸内細菌にとって食べ物となる豊富な炭水化物源でもあります。 腸は炭水化物を多く含む分泌物を産生することで、有用な腸内細菌を養っているのです。 これら腸内細菌は、腸に病原菌が侵入するのを防ぎ、免疫のバランスを整えているのです。 生焼けの肉などを食べると、病原性の大腸菌が腸にするりと入ろうとします。 ところが、この病原体が腸の内表面をすり抜けようとしても、粘膜を突破する前に無数の常在腸内細菌をやっつけなくてはなりません。 腸内細菌は、これら侵入者の最初の砦であり、強引に入ってこようとする病原体に物理的、生化学的な障害を与えるのです。 (参考文献)ジャスティン・ソネンバーグ、エリカ・ソネンバーグ、腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方、早川書房、2016/11、344p (原題)The Good Gut
|
Copyright (C) 2009 NOTOAI(中村コーポレーション) All Rights Reserved
|