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参考文献 1 ジャスティン・ソネンバーグ、エリカ・ソネンバーグ、腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方、早川書房、2016/11、344p (原題)The Good Gut Taking Control of Your Weight, Your Mood, and Your Long-term Health(良い腸、それはあなたの体重、あなたの気分、あなたの長期的な健康をコントロールする。) (内容紹介) テレビ・ネットで話題の「腸内細菌」入門書 ! 人の腸内にすみ、食べ物を栄養に分解する100兆個の細菌。 この細菌のもうひとつの働きが注目されている。 アレルギーや肥満、自閉症などを抑える働きが明らかになってきたのだ。 だが、その細菌は現代の食事・生活習慣の変化により弱ってきているという。 腸内細菌を復活させ、健康な人生を過ごすにはどうすればいいのか。 そもそも人はいつからどのように細菌と共生し、老いていくのか。 微生物学・免疫学の研究者夫妻が、最新研究の成果をわかりやすく解説し、すぐに実践できる生活改善策をアドバイス。 発酵学者 小泉武夫氏、推薦 ! 人の生涯に渡る健康の保持は、腸内細菌叢(マイクロバイオータ)の育て方ひとつにかかっている。 その鍵は「免疫機能の獲得」、「食事の方法」、「発酵食品の摂取」で、その全てがこの一冊に綴られている。 内容(「BOOK」データベースより) 人の腸内にすみ、食べ物を栄養に分解する100兆個の細菌。 この細菌のもうひとつの働きが注目されている。 アレルギーや肥満、自閉症などを抑える働きが明らかになってきたのだ。 だが、その細菌は現代の食事・生活習慣の変化により弱ってきているという。 腸内細菌を復活させ、健康な人生を過ごすにはどうすればいいのか。 そもそも人はいつからどのように細菌と共生し、老いていくのか。 微生物学・免疫学の研究者夫妻が最新研究を紹介。 実践的なアドバイス&レシピつき ! 【カスタマーレビュー】 ●本書は私に健康を維持していく上で重要な視点を一つ与えてくれた。 投稿者 入門者 投稿日 2016/12/3 わたしたちの体を取り巻く微生物の集団をマイクロバイオータといわれ、固有のゲノムを持っている。 本書ではマイクロバイオータについて現在の研究で明らかになっている事を多少の専門性が必要かもしれないが、丁寧に書かれており、読み応えがある一冊である。 面白かったトピックは ・マイクロバイオータとは何なのか? ・マイクロバイオータが生活習慣病や自己免疫疾患などに関係している? ・痩せたマウスのマイクロバイオータを移植すると肥満マウスは痩せる? ・粉ミルクと母乳保育の違いがマイクロバイオータに与える影響とは? ・帝王切開・経膣分娩の違い ・衛生仮説とマイクロバイオータの関係 ・抗生物質がマイクロバイオータに与える影響とは? ・ペットのいる家庭で育った子供はアレルギーから守られる? ・現代のような極端に清潔な暮らしが招く弊害とは? ・プロバイオティクスの有用性 腸内のマイクロバイオータを左右する最大の要因は食事であり、巻末には30ページに渡ってレシピが記載されてあるので、本を読んだ後すぐに実行できるのも本書の良い点である。 子供の健康を願う新生児の両親やもうすぐ赤ちゃんが生まれる方だけではなく、ビジネスワーカーや、高齢者の方など幅広い年代の方々に読んで頂きたい。 なぜならマイクロバイオータは可塑性で、今から始めても遅すぎるということは決してないのだから‥ ●大変実用的で、わかりやすい説明であり、新たに母親になる方等に、是非、読んでいただきたい! 投稿者 堂垣外弘忠 投稿日 2017/4/29 大変実用的で、わかりやすい説明であり、新たに母親になる方や腸の不調に悩む老人等に、是非、読んでいただきたい本であり、大量に購入して、産婦人科その他の病院や保健所の待合室等に、「無料!ご自由にお持ちください」と書いておいておきたいぐらいだ! 特に、この本は、専門の研究者の夫婦が実際に子供を育てながら、具体的に説明している点がありがたい。 特に有用な主張を日本人向けに要約すると以下の通り: 1.米やパンは白いものは腸内の有用な細菌が正常に活動できないのでダメ、胚芽米、雑穀米、全粒粉のものにすべきである。 ただし、パン等でも、ソルビン酸等の保存料、イーストフード、大豆・乳製品・卵等の自然物由来以外の乳化剤が入ったものは厳禁(これらは、腸内の有用な細菌の活動阻止剤である)。 このことは、以下項目2.3.でも同じ。 2.繊維不足は、糖分が低い豆類で補充する(腸内の有用な細菌のエサとなり、便秘等の解消の特効薬である)。 日本は豆の文化が広範であり、特に有利である。 ただし、スパーでよく売っている砂糖べたべたのは効果がありません。(上記項目1.の但し書きに留意) 3.糖分が低い発酵食品すなわち、ヨーグルト(プレーンがベスト)、チーズ、みそ、昆布茶、漬物、ピクルス等が有用。(上記項目1.の但し書きに留意) 4.抗生剤の使用は、生死にかかわる時(例えば、風邪ぐらいでは飲まない)、使用しないと生活の質が極端に悪くなる時等、真に必要な時以外は使用しない。 抗生剤は、腸内の有用な細菌に対する無差別殺人鬼であると心得よ! 回復に数か月を要し、頻繁に使用すると(例えば、年に複数回)、回復不可能な場合もある。 ●最新の科学誌掲載の腸内細菌の論文からのデータを交えて世界の第一線の研究者が解説 投稿者 荒野の狼 トップ500レビュアー 投稿日 2017/3/16 米国スタンフォード大学医学部微生物学免疫学講座のジャスティン・ソネンバーグ准教授が、妻のエリカ(同研究室で働く)と共著で2015年4月に米国で出版した書。 日本の初版は2016年11月であるが、各章ごとに、2014年の文献もNature、Scienceをはじめとする一流科学誌から引用されており学術的にも、この分野の初学者には利用価値がある。 序文はアンドルー・ワイル博士によるものだが、これはセリアック病が腸内細菌が原因であるかのような誤解を与える内容を含む。 第1章は腸内細菌の説明が白黒写真を数枚交えて説明されている(残念ながら図は他の章ではほとんどない)。 またコレラの話が書いてあり細菌は病気を起こす病原性のものもあるということが第1章に書かれてあるのは評価できる。 第2章では出産から離乳まで腸内細菌がどう生育していくかについて。 たとえば妊娠末期ではプロテオバクテリア門の細菌が多く、フェーカリバクテリウム属の細菌が少なく、後者は炎症を鎮めるはたらきがあると解説。 興味深い内容だが、近年の腸内細菌研究論文にありがちな細菌の「門」と「属」というかけ離れた分類上の区分を一つの文章で説明している点は難。 3章では免疫との関連を紹介。 日本の本田賢也の制御性T細胞の研究やピロリ菌について解説。 この章ではペットに付着する細菌の安全性が強調されすぎている。 第4章ではビフィドバクテリウム属とラクトバチルス属のいわゆる「乳酸菌」などの有用菌について。 ここで重要なのは、サプルメントなどとして売られている製品が往々にしてアメリカ食品管理局(FDA)の承認を得ていないこと。 日本での「有用菌」関連の製品の購買の時に思い出したい。 5章は食物繊維を多く含む食品(著者はマックと呼ぶ)をとると短鎖脂肪酸を産生する善玉菌が増えることや、日本人の腸内には海苔分解酵素をもつ細菌がいるという論文を紹介。 6章では脳に対する影響だが、ここでは自閉症のマウスモデルにはバクテロイデス・フラジリスが有効という興味深い論文を紹介(残念ながら、この細菌がヒトでは抗生物質抵抗性の重症感染症を起こすことには触れられていない)。 第7章では偽膜性大腸炎に糞便移植が有効であることや、抗生物質の乱用の問題を指摘。 第8章ではマウスの腫瘍のシクロホスファミドによる治療成績が腸内細菌の有無で変化するという論文などを紹介(本書p241ならびに引用文献ではシクロホスファミドを「免疫を強化する」薬としているが、一般には「免疫抑制剤」である)。 第9章は善玉の腸内細菌を食事で増やすことが大事であろうと著者の仮説を述べている。 付録に著者が家庭で実践している腸内細菌を増やす料理のレシピが書かれている。 内容は一般の人にも理解ができるような平易な言葉で書かれてあり、他書と比較して第一線の研究者が書いていることもあり、信頼性は高い。 ただし現在進行中の分野なので、書かれていることの多くは今後の検証が必要ということを頭に入れて読みたい一冊。 ●読みたかった実践的なアドバイスや腸内細菌の育て方の内容が、ほとんど書かれていない 投稿者 review2014 投稿日 2017/1/30 共生している、腸内細菌について基礎的な事から書かれているので、初めてこの分野の本を読む人にはお勧めです。 しかし本の帯にあるような、読みたかった実践的なアドバイスや腸内細菌の育て方の内容が、ほとんど書かれていないのがマイナスです。 また最後のレシピだけで30ページもあるのは、少し無駄なような気がします。(日本人になじみのない食材も)結局日常生活でどうしたらいいのでしょう? 自分は無添加のヨーグルトにオリゴ糖とバジルシードを混ぜて食べているぐらいです。 どのような発酵食品にどのような有用な菌があり、ヒトに定着しないにしても、どう効果があるのか知りたいです。 抗生物質を使わないようにするのは基本ですが・・・意外に知られていないようで、自分の周りにも無意味に抗生物質を飲んで、有用な菌まで壊滅に追い込んで下痢をしている人が、年に数人います。 このような医者はどうにかならないのでしょうか? メリットとデメリットを天秤にかけて自分で判断できるような材料を提供する書籍を望みます (参考元)https://goo.gl/1WGPxJ 2 (原書)The Good Gut: Taking Control of Your Weight, Your Mood, and Your Long-term Health (英語) ペーパーバック ? 2016/5/3 Andrew Weil M.D. (はしがき), Justin Sonnenburg (著), Erica Sonnenburg (著) 上記「腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方」の原書(英語)です。 【カスタマーレビュー】 ●大変実用的で、わかりやすい説明であり、新たに母親になる方等に、是非、読んでいただきたい! 投稿者堂垣外弘忠2017年4月30日 英文は会話的でわかりやすい。 内容的には、大変実用的で、わかりやすい説明であり、新たに母親になる方や腸の不調に悩む老人等に、是非、読んでいただきたい本。 特に、この本は、専門の研究者の夫婦が実際に子供を育てながら、具体的に説明している点がありがたい。 特に有用な主張を日本人向けに要約すると以下の通り: 1.米やパンは白いものは腸内の有用な細菌が正常に活動できないのでダメ、胚芽米、雑穀米、全粒粉のものにすべきである。 ただし、パン等でも、ソルビン酸等の保存料、イーストフード、大豆・乳製品・卵等の自然物由来以外の乳化剤が入ったものは厳禁。 2.繊維不足は、糖分が低い豆類で補充する(腸内の有用な細菌のエサとなり、便秘等の解消の特効薬である)。 日本は豆の文化が広範であり、特に有利である。ただし、スパーでよく売っている砂糖べたべたのは効果がありません。 3.糖分が低い発酵食品すなわち、ヨーグルト、チーズ、みそ、昆布茶、漬物、ピクルス等が有用。 4.抗生剤の使用は、生死にかかわる時、使用しないと生活の質が極端に悪くなる時等、真に必要な時以外は使用しない。 抗生剤は、腸内の有用な細菌に対する無差別殺人鬼であると心得よ! (参考元)https://goo.gl/GhZtx2
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